米欄で削除要求してダメだったら荒らしてそれ何てwktk。


因果な商売のため、食品不安を煽る報道があるたびに仕事が忙しくなっておりますが。近況報告。


http://d.hatena.ne.jp/graph/20070528/p2
で書いた文章に対し、「janjan」と名乗る方から記事の削除を要求するコメントを頂きました。


こちらとしましてもできる限り真摯に対応させて頂いたつもりだったのですが、突然
http://d.hatena.ne.jp/graph/20070620/p1
のコメント欄に「ワロス」と名乗る同一IPの方からどうやら誹謗と見られるコメントを頂いたようです。


遺憾の意を表明いたします。


関係ないけどjanjanのアドバイザーになだいなだ氏の名前があった。ちくま見てますよー。

中国産ピーマンからピリメタニル検出

検出だそうです。登録がないので一斉でひっかかったんでしょう。

中国産ピーマン:基準値超える農薬検出 厚労省が検査命令

 厚生労働省は20日、中国産ピーマンから農薬(殺虫剤)のピリメタニルが基準値を超えて検出されたとして、国内の輸入業者2社に対し、食品衛生法に基づく検査命令を出した。輸入業者は今後、自ら安全性を証明できなければ輸入できない。今年1月と6月、2社が中国から輸入した冷凍食品のピーマンから、残留基準値(0.01ppm)を超える農薬(残留値0.02〜0.04ppm)が2件見つかった。市場には出回っていない。

毎日新聞 2007年6月20日 19時56分 (最終更新時間 6月20日 20時30分)

http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/news/20070621k0000m040066000c.html


「安全性を証明」というのは不正確な表現。残留値が0.01ppm未満であれば良いのであって、安全性を(ある程度だけど)証明した作物なんて過去にGMO作物くらいなものしかありません(笑)


で、はダでコメントされていたid:navi-area26-10さんに横槍。

基準の2倍から4倍の残留って実際どうなんすかね。

http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070620/1182348046


残留農薬については、財団法人 日本食品化学研究振興財団というところがデータベースを構築されております。↓
http://www.ffcr.or.jp/zaidan/FFCRHOME.nsf/pages/MRLs-n


今回のピリメタですと
http://m5.ws001.squarestart.ne.jp/zaidan/agrdtl.php?a_inq=56100
となっていて、ピーマンにはもともと基準値が設定されていないので、昨年導入されたポジティブリスト制度に基づいて、一律基準0.01ppmを超えたために食品衛生法違反として処理されたと思われます。
ピーマンがもしもうちょっとマイナーな作物で、「その他なす科植物」に分類されていたとすれば、基準が2ppmとなりますので、今回検出された量の100倍から50倍のピリメタニルを含んでいてもOKとなります。
このニュースで感じ取っていただきたいのは「やっぱり中国コワイ」とかそういうんではなくって(そもそも農薬の残留基準なんて作物ごとに数十から数百倍は余裕で差があるから)、単に輸入食品はなんだかんだ言って一応それなりにチェックされてるんだなという感じでよろしいかと思います。よ。


そしてこうして国民の「食の安全安心」という大合唱のもと、科学的に見て全く問題のない食べ物を行政の決めたラインをもってもったいないと微かに思ったり思わなかったりしながら廃棄指示する役割を担っているのが我々のような分析屋さんなのです…*1


関係ないけどミートホープ社の食肉偽装と目される事件、血液を使って着色してたとあっちゃ今一部で話題のエホ証の皆さんの怒りを買うだろうなあと思ってみたり。


追記・yomiuriも出てた→http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070620i212.htm
asahi.comより若干詳しくて若干正確かな。

*1:ま、大事故を未然に防ぐためのコツコツとした信号無視の取り締まりみたいなもんでしょうかね、といったら美化しすぎかな

仕事で

今日早速


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070526i306.htm



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070525-00000019-mai-soci


関連の検査に向けてデータ取りをすることになりました…しかしクライアントさんたちってば流石によくチェックされてるよなあ orz
ただ公定法じゃない検査方法とかカテゴリの違うものの基準で措置したりするのは色々な意味で危ないと思うのですが。

お前もか!


自民党笹川党紀委員長の松岡センセイに向けた批判の最後

また、笹川氏は「わたしも毎日還元水を飲んでいるが、1台20万円だ。1度付けると5年や6年持つ」と指摘した。党本部で記者団の質問に答えた。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070309-00000120-jij-pol

ソースは毎日


やめなさいどいつもこいつも…
っていうか本当に代議士さんってむやみに贅沢な生活してはるんですね・・・

松岡利勝センセイ続報


平成19年3月9日松岡農林水産大臣記者会見概要より

Q:
その光熱水費の件なんですけれども、大臣が1本5,000円の水を飲まれていて、それを計上されているというような話があって、自民党本部も調べているという話がございますけれども、その事実関係を教えて下さい。
A:
内容に渡ることですから、今の法制度の下では、そこまで報告するということについては、差し控えさせていただきたいと思います。
Q:
大臣は、事務所では水道水を飲まれていらっしゃるんでしょうか。それとも・・。
A:
今、水道水を飲んでいる人は、ほとんどいないんじゃないですかね。それ以上は、ちょっと内容に当たることですから。

http://www.kanbou.maff.go.jp/kouhou/daijin/070309daijin.htm


ほっほう、さすがは「水と緑と食を守る」松岡センセイではありませんか。
ネタだろうけど一本5000円の水とはいい生活ですね。


今の日本で「安全な食品」といううたい文句で販売されているものは全て唯の嗜好品であるといっても過言ではないでしょう。ここまで食べ物が簡単に手に入り、かつそれが安全で衛生的なものであった時代も国も過去に一度も存在していなかった。


水道なんてその最たるものだと思うんだが。地域によって差こそあれ、日本のここまで質の高い水道システムって自慢していいと思う。


分析屋の仕事をしていて時々悲しくなるのは自分たちが必死こいて分析してちょっとでも基準を超えたら捨てられていく食品たちがそもそも殆ど危害性を持っていなくて(理化学なので。微生物になると違反品の危害性は上がる)そんなことよりずっと消費者の食べ方に危害の生まれる余地があるということ。食べすぎしかり栄養の偏りしかり。
好奇心を使わない仕事の場合、自分のやっていることが役に立ってないかもしれないという疑念ほど辛いことはない訳で。そしてそれは必ず士気にもネガティブな作用をしていく。


だからとにかく松岡センセイは謝るべきだ。水道局の中の人に。


このblogは唐突に安全でおいしい水プロジェクトを応援してみます。

事務所費の光熱水費より。

 松岡利勝農相の資金管理団体が、水道代や冷暖房費がかからない議員会館にしか事務所がないにもかかわらず、05年に約507万円の光熱水費を計上していたことが分かった。松岡農相は5日の参院予算委員会で「(浄水器を指すとみられる)何とか還元水や、暖房とか別途そういうものが含まれる」などと釈明したが、使途を明確には説明できなかった。事務所費に続いて、松岡農相の不明朗な支出がまた明らかになった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070305-00000043-mai-soci

ソースは毎日。


農林水産大臣ともあろう者が(たとえ苦し紛れの口から出任せや言い訳や嘘っぱちであったとしても)そのような何とか還元水*1とやらに加勢するような発言を意図も簡単に参院予算委員会という場で行ってしまうこと自体が非常に由々しき事態だと思うのであります。


どうせならタキオンエネルギーに使っていますとかそういう小洒落たことを言ってください。

*1:厚生労働省(site:mhlw.go.jp)で"還元水"をググったら「還元水アメ」しかヒットしなかった